語彙チェック

単熟語集の中から知っている語をカウントしてみました。
『出る順で最短合格! 単熟語』
単語290/1356。熟語23/168。2007年度第3回で見覚えのある単語が大挙して入っていました。2004年度以降に出た単語しか含まれていないそうです。帯に「的中率100%」と書いているのですが、要は丸パクリ。法に触れそうな謳い文句であるうえ、6年ぶり以上の単語が出たら全てお手上げということです。
掲載順は、前の方ほど正答率が低かったことから、大問1が前に来る傾向がある気がします。
例文はジャパンタイムズのオリジナルのようで、単語自体がパクりなので、下の『文で覚える・・・』の方が過去問ユーザーには覚えやすいはずです。重複しているものは、文自体の難しさによらず、下で覚えていこうと思います。
訳語が赤字になっていて、赤いシートがついているのですが、英語と訳語の間に派生語が黒字で書かれている後はクイズが破綻してしまっています。下の本も大名商売ゆえかお粗末ですが、こちらも負けじとお粗末です。

出る順で最短合格!英検1級 単熟語

出る順で最短合格!英検1級 単熟語

『文で覚える単熟語』
大問1と大問2,3に分けて、過去に出た単語を並べています。2007年度第3回の単語は大挙して入っていました。大問1パートに関して、正答になった単語はほとんど入っているようですが、他の選択肢はそうではありません。それでもいくつかは含まれていて、その理由が、その単語が重要だからか、他の回で正解になっているからなのかは、過去問レビューが十分でないのでよくわかりません。正答となっている選択肢の方が正答にならなかった単語より重要でなければ、このような抽出法は手抜きと言わざるを得ません。
ただ、単なる過去問コピペに堕している分、過去問のレビューを音声でできるので復習に役立ちそうです。

大問1のパートは、53/852。惨憺たるものですが、2007年度第3回分を覚えると、30くらいプラスされ、過去問をやるたびに逐次増えていくことになりましょう。
長文パートは209/772。こちらも酷い。こちらは、ある過去問をやればごっそり増える一方、他の長文をやってもほとんど増えないこともありそうです。このパートの過去問コピペは、同じく復習には役立つものの、対策としての効果は甚だ怪しいです。採用した長文に出てくる単語は、難しいが再び出てくることはほとんどないと判断して捨象することが構造上できません。大学入試のように難単語が含まれないように巧妙に手直ししているなら別ですが、そのようにも見えません。というのも、単語リストに固有名詞をかなりたくさん含める手抜きをしているからです。たとえば、Marsが火星だろうが、何星だろうが、問題を解く上ではそれを押さえておく必要がありません。

帯に「リスニングに・・・」とありますが、まったくの虚妄でしょう。この本が筆記パートに特化しているのは、リスニングパートのボキャブラリーは取るに足らないという認識に基づいているはずで、すなわちこの本は英検リスニング対策に不向きといえます。また、単語の記憶目的とリスニング目的では最適のスピードが異なります。単語を記憶するためには、リスニングへの過度の負荷は有害です。

英検 文で覚える単熟語 1級 (旺文社英検書)

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