準1級面接:Q&A

質問に入ります。私の問題カードは、

  1. コマ4の市長ならどう思いますか?
  2. 今の人たちはコミュニティーに関心をもっていると思いますか?
  3. メディアはこのようなシリアスな問題とエンターテイメントのどちらを重視すべきだと思いますか?
  4. 政府は税金を有効に使っていると思いますか?

という質問でした

答えは

  1. 解決策を探さなければいけないが、この市にとって失業は重大な問題なので、工場誘致自体は重要だ。
  2. そうでもないだろう。たしかにコミュニティーへの関心も以前よりも高まっているところもあろうが、不況のご時世なので仕事が忙しすぎる人たちも多い。
  3. エンターテイメントは今の人にしか役に立たないが、シリアスな問題は今だけではなく将来の人にも重要なので、より重要だ。
  4. 以前よりもよくなっているが、最近よくメディアで取り上げられているように、有効に使われていない。しかし、現在非常に問題になっているので、よくなっていくだろう。

この問題のポイントは、相手が聞き返してくることが絶対にないということです。「なぜ」と聞き返されることがないので、とにかく完結させること。「どちらともいえない」や、「私には答えられない」でもいいので、その理由を明確に話すことです。理由でなく、たとえば2なら「自治会長をやっているが、誰も来てくれない」とか、4なら「財務省に勤めているが、一生懸命やっている」のような形で会話を成立させてしまうこともできるでしょう。ネット情報によると、「プロスポーツ選手にとって、努力と才能のどちらが重要だと思いますか?」という問いがあったみたいです。理由を説明するのが平易な英語では難しいようにも見えますが、「才能が重要です。なぜなら、私は誰よりも努力しましたが、私よりも上手い人はたくさんいたからです」のように言っておけばいいでしょう。自分にひきつけ、主観的な解答を与えるのが簡単です。余裕に応じて、適当に付け加えておけば失点するおそれはなくなります。4と似たような質問が過去問か練習問題にあったように、ピンポイントなもの、ないしは、汎用的なテンプレを用意しておいて失点を防ぐという方法も有効でしょう。「仕方がない」とか、「必ずしもそうとはいえない」とか、「何事にも効果と費用はある。問題は、それらを比較して、どちらが勝っているか、だ」とか。こういう表現を集めるためにも、やはり過去問の研究は有効です。自分の実体験に基づかせない場合は、結論的な答えと理由をセットにするのは忘れてはいけません。

そういうわけで、対策はこちらも過去問がほとんど全てでしょう。何度もやって、身の丈に合った答えを言うことです。

もちろん、相手の顔を見て話すことも重要です。私は当初問題カードを持ちながら話していたのですが、面接官には気になったようで、途中で指摘されました。試験官が静かな感じでも、つられずにマイペースでいきましょう。

私自身は、質問に真面目に答えてしまうところがなかなか脱せず、このようなテストではよく困らされます。結果、16/20でした。話す態度がよくなかったのと、文法がいまひとつだったのは減点要因になっているでしょう。


慣れないコミュニケーションを強いられるので、どの試験官にあたるかによる運不運があることは避けられません。向こうとは関係なく、自分の方だけで勝手に追い込まれていくことも十分ありうります。これはどうしようもないので、フリートークでどうにか気持ちを整えて、ナレーションで稼ぐことに集中しましょう。このパートは下を向いて自分が喋るだけなので、自分の力次第で何とかできます。そのためにも、とにかく過去問をよく研究して身の丈に合った解答が出せるようにしておきましょう。『言うが易し・・・』で、なかなか実行するのが難しいのですが。私も予想問題の12問ほどのナレーションを2度吹き込んで、解答を見ただけで終わってしまいました。Q&Aもちょっと言い淀むとすぐに放り出してしまいました。結果的には、それでも何とかなりましたが・・・ 逆にこれは、集中できれば何とかなる、ということでもあるかもしれません。集中力の足りてない自分と集中している自分は全然違います。私は試験場で、さほどの例がないほどの真剣さで英語を喋りました。2次試験は、もちろん筆記を通ってきているわけなので、力自体がないことはないはずです。重要なのは、それを出せるかどうかであり、出せる状態にできるかどうかです。

個人的に感じているのは、もしシャドイングなど速いスピーキングの練習をしているのであれば、一旦やめた方がいいかもしれません。早い英語は忘れた方がうまくいきます。英検サイトのサンプルくらいまで自重する癖をつけた方がいいと思います。実際に英語を使うときに感じたことですが、シャドイングの練習は、リスニングに重要かもしれませんが、スピーキングにとっては、かなりハイレベルになるまで邪魔になります。

これとかかわることですが、直前は、やり込んだ自答や自作模範解答をむしろよく聞き込みましょう。これこそが、現場で真似をする英語そのものだからです。どうしても心配なら、当日、これを聞きながら入場するといいでしょう。