単語本の的中率

結局のところ、対策のための分析というのは、どれくらいの頻度で単語が繰り返し登場するのかに尽きる気がしたので、手元にある2冊の単語本と、前にやった2009年度第3回の大問1を照合してみました。選択肢は100個あります。

『最短合格!』は21個。単語20個、熟語1個。見出し語は16個で派生語が5個。的中率は21%
『文で覚える』は20個。単語17個に熟語が3個。見出しは15個で派生語が5個。的中率は20%

重複するのは13個。

収録語数は『最短合格』はパート別になっていないのでよくわかりませんが、『文で覚える』は852語。『文で覚える』の方が長期データから抽出しているはずですが、的中率は高くならないようです。

『最短合格』は2004年度以降に出題されたものを使っているということなので、2008年10月発行ということで07年第3回までを範囲とすると、1200語が候補になることになります。たとえば、このうち900が選ばれているなら、28%が04年度以降に出たものだと推測することができます。

実力で5つ得点して10点ほど取っている人だと、実力で4,5ほど加点できるようになり、13点ほど取れるようになるというところでしょうか。たしかに、5問しかわからない段階から合格にちょっと及ばないところまで引き上げてくれそうです。両方やると、もう後1,2点増え合格の可能性ができきそうです。完璧に覚えさえすれば、対策本だけで合格できる、という絶妙な頻度コントロールのような気がします。

これらの数字をどう評価するのかは人によるのでしょうが、非常に重要な数字だと思います。どこかに、もっと精緻に計算している情報はないものでしょうか? 私としては、集中的な勉強をするのはやめようという気になりました(語彙パート以外は利用できるところは利用していけそうですが)。